資産をつくるために

20歳から考える資産形成

20代の内は自分に投資しよう

こんにちは。

老人の数が増えるのに対して働く人の数が減るという

少子高齢化の問題が叫ばれ始めてから随分たつように思います。

この問題自体は昭和の頃から認識されていたようですが、

ここ数年で一気に問題の深刻さと進行が広く知られるようになり、

次々にその対策としての制度作りが行われています。

 

これまでの私たち日本人の人生設計といえば、

大学を卒業後は給料や福利厚生が良く、知名度があり業績も安定している会社を選び、

約40年間、定年まで働く中での貯蓄と退職金、

そしてその後の年金生活で老後の資産を準備するというものでした。

しかし、年金制度を支える働き手が減り、

年金を受け取らなければならない高齢者が増え続ける現状では、

この制度を保つことはできるとは難しくなっています。

 

そこで、対策を打ち出してくことになるのですが、国としての方針は、

年金を払い続けることはできないので、

できるだけ多くの人に長く働いてもらい、

老後の資産の準備も自分でしてくださいね。

という内容になっています。

事実、

年金の受け取ることのできる年齢は後ろに遅らせる方向に動いています。*1

女性が活躍できる社会や高齢者の定年の延長や、*2

確定拠出年金や2018年からスタートしたつみたてNISAの活用など

現在進行形で上に書いた通りの国の方針に沿って制度が作られています。

 

 

しかし、20代という若い世代には運用するほどの資産はありません。

つみたてNISAでは毎月の掛け金が最大でも33000円程度なので、

小さな金額から始めることができるということもありますが、

運用をしたことが無い人のために、失敗しないようにという配慮のもと作られている制度です。

制度の利用を早くから始めることは良いことではありますが、

必ず利益になるという保証はなく、またどれだけ運用の成果が良くとも

もともとの投資金額が小さければ実りは小さなものになります。

 

そのため、20代の若い世代がするべきことはうまく運用することよりも、

まずは収入を増やすことです。

真っ先に思い浮かぶのは副業という言葉だと思いますが、

それと同時に自分への投資をしようという話も良く聞きますね。

本を読んだり、仕事を通じて専門領域に関する知識と経験を蓄えることで、より多く稼ぐことができるように。

一言で言えばそういう理由からでしょう。

ある本にこんなことが書いてありました。

あなたが仮に、1年間働いて500万円の収入を得るとします。市中金利を1%として、資産運用で500万円の利益を得るには5億円の元本が必要です。あなたの能力を一種の株式と考えれば、その価値は5億円ということになります(500万円÷1%)。

 著者が橘玲という人の書いた本から引用しました。

この本の書いているところによると、

一年間働いて500万円の収入を得る自分の能力=5億円の価値がある。と言えます。

同じ金額の500万円を稼ぐには5億円もの元手が必要なのに対して、

一年間働きさえすれば500万円は確実に儲かると考えると、

元手の少ない状態から一生懸命運用をしていくよりも、

一年間働いて得ることができる収入を増やす方が手っ取り早いと思えませんか?

というより、そもそも若い世代には元手がないのでそうするしかありません。

もちろん運用利回りが良くなることもありますし、現に今は株価は驚異的に値上がりしています。なので一概に5億円とは言えませんね。

 

しかし、前提として今の自分の能力=5億円とするのであれば、

自分の能力を上げていけば、それに合わせて自分の価値も増えていきます。

ある程度の種となるお金ができてからの方が資産運用はやりやすくなりますし、

株で財産を築くことができた人は多くいますが、

株で財産を失った人も多くいます。

うまくいくかどうかわからないものよりも、必ず稼げる金額を増やせる方が良いのです。

 

また、ここ数年はアベノミクスの影響で、景気は良くなっています。

個人の生活が良くなったかと言えば、そうではない部分も当然あるでしょうが、

企業の業績は伸びています。

日本の景気は戦後でもトップクラスの景気拡大局面が続いています。*3

米国でも、リーマンショックから10年ほどの時間が経ち、

欧州と並んで金融緩和の縮小に動いています。

ここ数年は株価が伸び続けていたので資産運用をしている人にとって有利でした。

運用利回りも高かったので働くよりも運用をする方が良かったと言えますが、

これまでは、どれほど景気が伸びたとしても必ずどこかでつまずいてきました。

永遠に景気が良くなることは無いのだとすると、

今後、景気の後退局面がどこかでやってくることになります。

もし、今後数年で景気がピークアウトし、

不況に転ずるようになれば資産運用をしても損をする可能性の方が大きくなります。

そうなると同じ500万円を稼ぐにも、運用で5億円以上の金額が必要になります。

一年間働いて500万円の収入を得る自分の能力=6億円、7億円と増えるので、

自分で働いた方が良い。という話になります。自分の労働力の価値が上がります。

 

私たち若い世代にとって不幸だったのは、この好景気の波に乗れなかったことです。

10年ほど早く生まれて、ある程度の種銭があればこの数年で一財産を築き上げることができたかもしれません。

しかし、たらればの話をしても意味がありません。

今できることは、いずれやってくるであろう不況期に備えて、

自分の労働力の価値を高めておき、

次の好況期に資産運用をするためのお金を蓄えておくことです。

そのためにも、まずはお金を稼ぐことができるよう自分に投資をしましょう。